
麹:米麹
種麹菌:黒麹
度数:25度
総合評価:★★★
香り:★★★
→柔らかく、紫芋独特ならではの上品さが漂う。
口当たり:★★★★
→果実酒的。ボディも厚い。
味の広がり:★★★★
→甘みはやや強めだが、舌に引っ掛かるような類ではない。
後味:★★★
→ほんの少し、粘っこさは残るが、許容範囲内と思われる。
評価時の呑み方:お湯割り
評価日:2004/10/19
備考:呑み方はロックの方が合う、という意見が多数だろうと予想。
総合コメント
芋にムラサキマサリを使う銘柄。芋焼酎に使われる芋は多々あるが、この芋はとりわけキャラが立っているように思う。 いかにも土から産まれたかのような芋焼酎の王道とは一線を画す、果実酒的甘みが特徴の、親爺臭くない洗練された味に仕上がるようだ。 紫芋を使った焼酎はそれぞれ個性的だが、この銘柄は特に紫芋ならではのアイデンティティーを充分に引き出すことに成功しているように感じる。 同じ芋を使った焼酎に「赤霧島」があるが、この銘柄は「無濾過」で造られているせいか、味の質感や味わい深さは、その「赤霧島」で感じたつかみどころのなさ、薄さ、歯痒さを解消している。 甘みはどちらかというと強め。とはいえ、甘みの質自体はあっさりとしているため、呑みやすい。アルコールのピリピリした感覚もかなり排除されていて滑らかである。後味でも嫌みを強く感じない。 スタンダード芋焼酎的テイストを期待すれば裏切られること必至だが、先入観がなければ非の打ち所がない、優秀な銘柄だと思う。ほっこりと落ち着く、という類の味わいでもないが、これはこれでまた別の愉しみ方があるだろう。 一般的にはロックで呑む方が違和感がないかもしれない。ロックで呑んだ時の雑味なく清澄な味わいも捨てがたいが、質感はお湯割りの時により強く感じる。愉しい銘柄だ。
2004/10/19