アサヒ

アサヒ(日当山醸造)

麹:米麹

種麹菌:白麹+黄麹

度数:25度

総合評価:★★★

香り:★★★

→硬質。既に強い酸味を予感させもする。

口当たり:★★★★

→力強い辛さ・酸味が爆ぜるように拡がる。

味の広がり:★★★★

→複雑。酸味/図太さに混じる隠れた甘み。

後味:★★★

→こなれた余韻。まろやかだが辛さも。

評価時の呑み方:お湯割り

評価日:2004/11/21

備考:*****

総合コメント

レトロ感溢れるラベルがそそる。ちなみに蔵元名の「日当山」は「ひなたやま」と読む。 黄麹を使った焼酎といえば、軽くて呑みやすい銘柄がいくつか思い浮かぶが、これは逆にかなりの重量感を感じさせる銘柄。 この銘柄、決して呑みにくいとは思わないのだが、その味の力強さにややたじろぐ、ということはあるかもしれない。野性的であり、薩摩熊襲が欠けたお椀で呑む酒といった佇まいである。そして、全体を通して強く感じる酸味。上品にくすぐるような酸味ではなく、なんというか、自然発酵させたかのようなトラディショナルな酸味である。この酸味の強さは、今まで呑んだ銘柄中でも最右翼の部類に入る。この点も、もしかすると鼻につく原因となりうるかもしれない。しかしながら、呑んだ後に残る印象はごくまろやか。不思議にも、何かの要素が不自然に突出していないように感じる。予想だが、そう感じる理由は、穏やかな甘さが通奏低音のように流れて、個性的な味の要素をまとめあげているからではないか。その甘さは表面的な個性の強さとは裏腹の、優しい芋焼酎らしい甘さである。あくまで古き良き焼酎然とした野趣を残しながらも、バランスは充分吟味されている印象を受けた。後味も長くは残るが、粘っこく残る、という感じではない。カリスマ性はないが、レギュラーで良いのだ、といった肯定感を感じさせる。このような、呑んでいて様々な言葉が浮かんで消えるような個性的な銘柄は、まことに愉しい、と思う。

2004/11/21

夏場ということもあって、今、ロックで呑んでいる。これはこれでさっぱりしていて、あり、だとは思うのだが、この銘柄の魅力である野趣が薄くなり、お湯割りの味を知っていると少々物足りない。

2008/07/13