
麹:米麹
種麹菌:黒麹
度数:25度
総合評価:★★★
香り:★★★
→弱いながらも質感あり。
口当たり:★★★
→ややざらついたような辛さ。上品。
味の広がり:★★★★
→繊細なドライ感と太い旨みのバランスが絶妙。
後味:★★★★
→甘さとその奥の香ばしさがさりげなく消える。
評価時の呑み方:お湯割り
評価日:2003/10/13
備考:※4年かめ貯蔵
総合コメント
全体的な印象は脇役のように控えめで、地味である。しかし、最初に拡がる芋の旨み、伸びる辛さ、そして後の複雑かつ上品な余韻、どこをとってもバランスが取れていて精妙に計算されているかのようだ。燻し銀の旨みである。辛さがやや強調されていて、後味が綺麗なので、さっぱりとした印象。脂濃い料理の後味をさらりと流してくれそうな感じがある。個性は主張しないが、味わいがあり、奥深い。派手さがない代わり、とても落ち着いた気分で呑むことができる。何度も呑んでいくうちに好きになるタイプで、呑み飽きない。★は辛目で3だが、心情★4つである。特に後味は特記もので、殆ど★5つ。ロックよりお湯割りで更に味が伸びる。
2003/10/13
あえて乱暴に言えば、「定型的黒麹銘柄」との差異が小さくなったな、と感じた。味の輪郭が太くなったように思う。過去に呑んだ時の記憶を辿れば、確かに以前もしっかりとした味の骨格は感じられた。加えてその奥では、張りつめた辛さがぴしりと筋を通していたように憶えている。しかし、今回一升瓶を空けてみて、その繊細な辛さに起因すると思われる複雑な味の絡みを感じることが出来なかった。何度も書くけれども、所詮、感覚は時間と共に恣意的に変質しうる曖昧な代物である。そして、焼酎そのものの味わいも仕込み毎に変化する。どちらがその齟齬の原因かは私には判断できない。解答はない。曖昧さこそが愉しさ、だということは重々わかってはいるつもりなのだけれど。ただ、随分久しぶりに、焼酎を呑んで残念だなと感じた。あえて上表のコメント欄は旧評価のままにしておこうと思う。再び呑んだ時にこのような感覚が戻ることを期待しつつ。
2004/11/24
以後も一升瓶を何度か購入しているが、最初に呑んだ時の感覚がどうしても戻ってこない。あれは幸福な錯覚だったのか・・。
2007/12/08