さつま島美人

さつま島美人(長島研醸)

麹:米麹

種麹菌:白麹

度数:25度

総合評価:★★★

香り:★★★

→上品で甘い薫りを愉しめる。

口当たり:★★★

→押し出さない、まるい個性。

味の広がり:★★★★

→淡い辛さとごく優しい甘さの配分が巧み。

後味:★★★★

→やや辛さを残しつつ、柔らかくふわりと消える。

評価時の呑み方:お湯割り

評価日:2004/03/10

備考:*****

総合コメント

地元鹿児島でよく呑まれるスタンダード。なんとなく甘そうなイメージがあったが、確かにその通りの印象。 しかし、上品で清潔な甘さはひっかかりを残すことがなく、淡く快い。全体的に浮遊感を感じる穏やかな味わいである。 強い「芋焼酎」的味わいはないが、無意識に呼吸するかのようにするすると呑める。 ありそうな味わいなのだが、案外、類似の銘柄を思い浮かべることができない。 傾向はレギュラーの「七夕」(田崎酒造)あたりが近いかもしれないが、やはり少々違う。 「薩摩美人」はもっと猛々しいものかと考えていたが、随分遠慮がちである。といっても、目立たないところできちんと質感もある。 半歩下がって影を踏まずというところだろうか。古風である。あまりフェロモンぴゅるぴゅるの女性を期待してはいけないが、疲れた亭主の古女房といった趣がある。気張らず平常心で呑める、良い意味でカジュアルな銘柄。個人的には妾的位置づけにしたい一本。

2004/03/10

相変わらず刺々しさは控えめ。極めて穏やかな甘みを主体とした味わいは一貫している。 印象の薄さが逆に記憶に強く残るような、不思議な銘柄。ごく静かに沁み渡るような甘さは、別段特別に思えなくても実は充分な個性になっているのかもしれない。アクの強い芋焼酎を好む向きには物足りないのではないかと思うが、もしあなたがそうであってもどこか幸薄そうな「島美人」は淋しげに微笑むだけだろう。しかしその儚さの中、心に落ち着きを与える力はしっかりと息づいている。これが私にとって、リピートさせる魅力となっている。

2005/01/23