明るい農村

明るい農村(さつま霧島酒造)

麹:米麹

種麹菌:黒麹8・白麹2

度数:25度

総合評価:★★★

香り:★★★★

→ふくよかで拡がりを感じる。そそる薫り。

口当たり:★★★

→まろやか。思いの外するりと入る。

味の広がり:★★★

→ざらついた辛さと優しい甘さ。やや味が分離している感はある。

後味:★★★

→強めの辛さを残すが、野太くはない。

評価時の呑み方:お湯割り

評価日:2004/12/20

備考:*****

総合コメント

一旦は生産中止になっていたが、2004年になって復活した銘柄。結構話題になっているようである。 四合瓶に引き続き一升瓶も購入し、時間をおいてじっくりと味わってみた。全体的には、そのいかにも泥臭い名称に反して、割と洗練された銘柄だという印象を受けた。 逆に言えば、土着的な味わいを過剰に期待すると、やや裏切られるところはあるかもしれない。味わいそのものは、黒麹主体銘柄らしい焦げ付いたような辛さと、上品でこなれた甘さのコントラストが面白い。 が、一方で両者の対照はやや不自然のようにも感じる。このある種「ひとつにまとまらない」ような味わいを最初から狙いとしているのかもしれないが、この2つの要素が自然な融合を見せれば、更に味は貫禄を持つのではないか。 素人目にはまだ向上の余地があるような、期待が持てる銘柄。では、なぜこの銘柄が「明るい農村」なのか。なんとなく味わいから「収穫の豊かさ」を感じさせるところが、「明るい」所以なのかもしれない。 モノに付く名前は、想像力を喚起させる意味でも結構重要だと思う。この「明るい農村」というネーミングが成功しているかはよくわからないが、少なくとも「どんな味なんだ」という興味を惹かせる力はある。

2004/12/20