不二才

不二才(佐多宗二商店)

麹:米麹

種麹菌:白麹

度数:25度

総合評価:★★★★

香り:★★★

→正統派・本道の薫りだが、実に強い。

口当たり:★★★

→しかし一転、口当たりは柔らかく。

味の広がり:★★★★

→芋を頬張るかのような質感が迫る。甘みもある。

後味:★★★★

→味の強度からすれば、むしろあっさりしすぎているくらい。

評価時の呑み方:お湯割り

評価日:2004/09/08

備考:*****

総合コメント

ぶにせ、である。鹿児島弁で「不細工な男」という意味らしい。ちなみに反対語は「よかにせ」。 タイトルを一瞥して「醜い」イメージにならず、むしろ剛毅な味を期待させるのは、語感・フォントにまで配慮したセンスの勝利。 で、本題の焼酎の方も期待通り。まず薫りでたじろがされる。「うわ、めっちゃくっさい(嬉)」っていうのが第一声。 直球のスピードで勝負、といった趣のまこと正統派の印象である。味も良い意味で、ひねりがない。ともかく強く、逞しい芋の味を引き出すように腐心されているように感じた。 呑んでいるのに「食べている」感覚になるほど、ざっくりとした質感がある。これは特に御大層に言っているつもりはない。それを邪魔しない程度の辛さもしっかりと併存している。 そして特記すべきは裏に感じる優しい甘さ。これは白麹由来なのだろうか。この甘さがないと、「硬い」印象だけで終わってしまっていたかもしれない。 底辺に流れる「優しさ」は、表面的には全く正反対の同蔵元の銘柄「晴耕雨読」と相通ずるものがあるような気がした。広い味の振幅をバランス良く纏め上げた手腕は見事だと思う。 呑み方もやはり王道、ごく温めのお湯割りがとても似合う。熱すぎるとその折角の甘みが飛んでしまう。

2004/09/08