
麹:米麹
種麹菌:黒麹
度数:25度
総合評価:★★★★
香り:★★★★
→ふくよかだが、とても強力。味の濃さを予感させる。
口当たり:★★★
→こなれた印象。まろやか。
味の広がり:★★★★
→こってりとした甘みが主役。鋭い辛さも裏に有り。
後味:★★★★
→後味まで一貫して濃厚だが、嫌な感じでは残らない。
評価時の呑み方:お湯割り
評価日:2004/09/24
備考:*****
総合コメント
創業は天保の世まで遡るという蔵元のこの銘柄、「脂濃い」という形容が相応しいように思う。 事実、グラスに注いだ表面には脂がうっすらと浮いている。グラスをよく洗わなかった訳ではない。そして薫り自体がもう既に、こってりとした質感を醸し出している。 とても勿体ない話、一度このお湯割りのグラスを畳一面にこぼしてしまったことがあって、この時に立ち上った薫りは、その口惜しさを忘れて一瞬立ちすくむ程強烈だった。 味も期待に違わず、蒸留酒の癖に「お腹にもたれる」感があるほどヘビーである。全体的に何とも濃密な甘さが印象的。味わいからはなんとなく「和装のグラマラスな水商売の女性」を想起してしまう。 つまり単に重いだけではなく、たっぷりとした柔らかさを感じさせるところが、この銘柄ならではのアイデンティティーだと思う。後味までこのノリが続き、飽きさせない。 腰の据わった滋味が長く残り、余韻を愉しむのに好適。呑み方は、やはりその魅力である薫りを十二分に引き出すお湯割りが良いように思う。 また、同じお湯割りでも割り方如何で様々な表情を見せる。平素よりやや薄目で割っても充分にその濃厚さは愉しめるし、むしろ、半々より少々薄目の方が和やかで洗練された印象となるように感じた。 芋にはコガネセンガン、シロサツマを使う。
2004/09/24