September 1, 2005

健康診断と饅頭 

Category : 日常雑事

たまに、ネット上にも関わらず自分の容姿を
力一杯アピールしている様子を見かける。

笑ってしまう。そこまでして幻想の自分をアピールしたいのか。
書いている内容、それは「そう見えて欲しい自分」じゃないのか?
そんな幻想につきやってやる人の方が稀だろうが。
なにゆえこいつは一生懸命無駄なこと書いてるのか。
全くもっておめでたい輩がいるものだ。

さて話は変わるが、私はなかなかスタイルが良い。
身長と体重の比率であるBMI値は21。ちなみに標準は22と言われる。
しかしウエストは充分に引き締まり、臀部にも妙な贅肉はついていない。
今より10kg痩せていた頃のジーンズを穿くことも容易だ。

体脂肪率は10%強というところだ。
また、歩けと言われれば少々疲れていようが
3時間くらいぶっ通しで歩くこともできる。
運動不足だと思ったこともない。

肥満、脂肪。
そんなものはパラオ人にとっての雪だるまのように無縁な存在だった。
若くして、たるん、と出た同僚の腹をつまみながら爆笑する私だった。

きっと、天罰が下ったのだ。

・・・そして今、私の目は真っ赤に充血している。
ずっと中性脂肪とコレステロールについて調べていたからだ。

先頃受けた健康診断の結果が帰ってきた。
一般的な中性脂肪の血液中の割合は〜149mg/dlという。
これ以上だと高脂血症となる。

目を疑った。291mg/dl。正常から外れるにも程がある。
この数値以外は妙にまともだったので、余計その数値が際立って見えた。

中性脂肪は食事をするとすぐに増加するので、
正確な値を得るため、血液を採取する前の12時間は絶飲絶食を強いられる。
いやなことに、私は馬鹿正直にこれを守っていた。
つまり自分に言い訳をする余地もなく、
私は正真正銘のステルス脂肪男だったことが判明したのだった。

脂肪男からのキャリアパスは大きく3つに分かれるらしい。
糖尿病、痛風、高脂血症から派生する心筋梗塞・心不全。
まさに成人病への王道が一直線に開けている。くらくらした。

ほうほうの体で、何故、かような状況になったのか調べる。
つまりは、ストレス/運動不足/酒の呑みすぎ/喰いすぎ、といった原因らしい。

ストレスか。確かにある。ない方がおかしい。
しかしその量を測ることはできない。保留。
じゃあ酒か。おう。毎日呑んでいる。
しかし高々50ml程度の焼酎がそこまで有害なのか。
その証拠に酒呑みの指標、γ-GTP値は超低空飛行だ。違うだろう。

確実な要因として残ったのは、「喰いすぎ」だけだ。

そうなのだ。
太らない体質に胡座をかいて、プリンだのケーキだのを、
別腹〜、などとOLのような言い訳をしつつ
ばかばか喰うことが生き甲斐だったのだ。

気付いたとき、私は自分のスイーツ命な性癖を呪った。
なんで私はこんなに生クリームが好きなのでしょう。
なんでこしあんを見ると矢も楯もたまらなくなるのでしょう。

気落ちしつつダイニングに向かうと、
食卓の上のまんじゅうが目に入った。
京都出町柳、行列ができる店「ふたば」謹製の「豆餅」だ。
くどすぎない甘さと柔らかな歯ごたえは人々を魅了してやまない。
大好物であることは言うまでもない。

私は断腸の思いで、「豆餅」のパックを屑箱に入れた。
合掌する私の横で同居人も涙を流していた。

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