December 23, 2005
シャラポワ VS 和田アキ子
Category : 日常雑事
去る12/21、現在営業で日本巡業中のシャラポワさんを見に行った。

数日前からこの日は定退!(シャラポワ定退)と宣言し、
仕掛かりの業務は無かったことにして、槍が降ろうが速攻定時退社。
当然である。アリーナ席、¥12000×2名。
同居人からクリスマスプレゼントとして貰ったのだ。
これは無にするわけにもいくまいに。
私は別にシャラポワさんのファンでもない。
ただ、プロテニスを観るという経験は、
プロ公式戦がない関西ではなかなか希有なのだ。
シャラポワの胸のあたりの2つの突起やら、
パンチラやらを愉しみにしていたわけでも、断じて、ない。
大阪城ホールに到着。既にキッズスクールのコーナーが始まっている。
司会の松岡修造の声が廊下に響き渡っている。
「ほーら。これがマリアの手だよー。この通りに握ってみてねー。
こんな経験なかなかないよー。ね。ほらバックハンドで握りを変えてって。
ここまで言ってくれる人ってなかなかないよー」
まあ、修造のことはこの際どうでもいいのだが、
異常にサービス精神が強い人だった。ずーっとこの調子で話まくっていた。
幕間には、2階席にまで顔を出してまで、
マイクを持ちながら、本当にどうでもいいことを話続ける。
TVとのイメージ差が殆どない。好感は持てた。
席に着く。ほぼセンターラインかぶりつきである。ものすげえ良い。
例えれば、クラブ活動で隣合ったテニスコートが2面あって、
片方でプレイをしながらふと横のコートを見ると、
あれシャラポワがいるわ、くらいの距離しかない。
イベントはスポンサーのサマンサ・タバサの鞄の宣伝を兼ねた
ファッションショーから始まった。こんなのも激しくどうでもいい。
ただ、シャラポワさんの背の高さは改めて際立っていた。
松岡修造以上のタッパである。身長188cm。激高い。
そりゃモデルも楽勝出来るだろう。
後ろに並んだ本職「モデル」たちが、そこらへんのお姉ちゃんに見えた。
すっかりシャラポワさんの引き立て役と化してしまった。
テニス世界ランキングで五指に入り、容姿までよけりゃあ卑怯だわ。

そしてテニスにおける背の高さの脅威を、次のダブルスで目の当たりにする。
ラケットの角速度は普通に見えるが、そこから弾き出される球は恐ろしく伸びる。
ネット上すれすれをほぼ地面と平行に音のように通過し、
エンドライン寸前で、くく、と落ちる。
素人目にも長いリーチを最大限に生かしているように見えた。
杉山愛&シャラポワと他日本人選手ペアの試合だったのだが、
相手が少しでも浅い球を打とうものなら、シャラポワさんは容赦ない。
大人げなく、いとも簡単にクロスで間を抜いてしまう。
こうなると日本人ペアは手も足も出ない。

この人は顔が綺麗だから、こんな特例的個人ツアーで荒稼ぎもできるのだが、
本質は和田アキ子なんではないかと思った。
明らかに手を抜いていても、それでもひどく攻撃的な雰囲気を醸している。
筋肉も当たり前だがすごい。身体もよくよく見ればゴツい。
「ゴッド姉ちゃん」と呼ばれ、デストロイヤーを倒していた頃の
和田アキ子と喧嘩したらもの凄い様相を呈するのではないか。
ただ、シャラポワさんのサーブにおける挙措はごく美しかった。
テニスボールを上げる指先までしなやかに、すらり、と伸びている。

次が最後のシングルス、シャラポワVS杉山愛の試合である。
先のダブルスではおふざけの要素が多分にあったが、
この試合は一応ガチの雰囲気である。
杉山さん曰く、この試合のために「すごく練習した」らしい。
所詮名誉も賞金もないエキシビションマッチだし、
両者共モティベーションも低いだろうと話半分で聞いていたが、
一連のイベントの中で一番凄みを感じたのは、
むしろこの試合における杉山さんの方かもしれない。
2人並ぶと、その身体的ハンデは明瞭である。

しかしこのアジア人らしいハンディキャップを、
彼女は強靭なばねのようなスイングでカバーするのだ。
その迫力は規格外のレベルだった。ちょっと想像していなかった。
特にバックハンド。恐ろしく腰が据わっている。
ラケットをぶん回すという表現が相応しい力強さである。
ラケットが斧に見えた。
流石にかつて世界ランキングベスト10に入っただけのことはある。

2人の試合は、モンゴルの巨体力士に正面勝負を挑む小兵を想像させた。
試合自体は途中でシャラポワさんが明らかに息切れ、
(ネットが矢鱈と多くなった)
8-5で杉山愛の勝利。
でもまあ、いいラリーを観ることができれば
結果なんかはどうでもいい。
刺し違えるような真剣勝負を観たい。
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