August 29, 2006

「は」は自己防衛の手段か? 

Category : 日常雑事

児玉清で思い出した。
小学生の頃に違和感を感じていたことを。
児玉清といえばアタック25である。

優勝者決定後の最後の海外旅行クイズで、
当時は少なくとも90%以上が「ある人物」についての出題だった。
「ある都市」等の回もあったが圧倒的に確率は稀だったと思う。
児玉清のこんな台詞に乗ってクイズは始まっていた。

「今日、、ある人物を当てて頂きます。
 さあ、◯◯さん、エールフランスに乗れますでしょうか。
 パリがあなたを待っております。
 ある人物、フィルム、スタート!」

後世にまで語り継がれるだろう名調子である。
しかし、私はこの「は」が気になって気になって仕方なかった。

おかしいやん、ずっと「ある人物」続いてるやん、せやから今日 "も" やろ、
と親にしつこく言い募った覚えがある。
親も、細かいこと言いやがってこのガキ、と思ったろう。

しかし、この「は」が気になる癖は今も続いている。
シーンによりけりだが、特に謝罪時の「は」が引っ掛かる。

例えば私が仕事でミスをして謝ることになったとする。
「はい・・・私勘違いしてまして・・シマウマの睡眠時間ではなく、
 アザラシの集団的生殖活動を分析したこと、間違いでした」

ここで止められると、私、相当気持ち悪くなるんですね。

この後に「でも、私のアザラシへのアプローチにも狙いがありまして・・」なり
「しかし、生殖行為への包括的言及とラカン的断絶には相補的演繹性が・・」
なりが来れば、流れとしてはおかしくないので納得はできる。

感じからすると、何だか続きそうな感じがするのに、
ここでお終い、となるのは居心地が悪い。
何か、本音、隠してない?と言いたくなる。

更に、例えば私が痴漢のついでにスリまで働いたとする。例えば、である。
「はい・・・人の財布をスったこと、悪かったです」

つまり、「は」、は自分の責任の範囲を限定する試みではないか。
これ以上はあえて言いませんが自分が間違っていたのはここまでです、
という主張を暗に含んでいる感じを受ける。
半無意識的な自己防衛だと思うのだ。
私の知る限り、この「は」に反応する人はやはり他にもいる。
運が悪ければ、「は」で不必要なトゲが立つ時がある。

じゃあ、「は」の代わりに何が来れば、当座丸く納められるか。
「は」について考える事十余年、すなわち最良の選択肢は、
「単に抜く」という結論に至った。

つまり、
「あなたのおはぎを食べたこと、間違いでした」
に代えて、
「あなたのおはぎを食べたこと・・間違いでした」
とする。
いかにも日本語的アプローチだが、
たくまざる可愛げが出るという福音もある。
仕事絡みだと「が」の方が有効な場合もあるが、
本気で真の原因を追求しているようで、どうにも頑なな印象となる。

だから、
「痴漢を働いたこと・・間違いでした」
とすれば可愛げが出て、えー、これはおかしい。

ああ、よくわからなくなってきた。
ただ一つわかるのは、こういう内容を酒席で主張していると、
確実に近くにいる女性が一人二人と去っていくことだ。

Comments (2) | Trackbacks (0)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hanrasen.com/mt/mt-tb.cgi/37

コメント

Comment From: ナナ170

ごぶさたです、今まとめ読みしましたよw

ワタシ、酒の席でこういう話に食いつく女です

・・・変態ですかね?ハハ

Posted Time: 06/11/13 13:10
Comment From: Marser

閑古鳥が呼んでいるのが聞こえたかな?
一年ぶりのコメント(本サイト2件目)ですね。
変態というか、ナナさんはよく考える旺盛な雑食家だから、
ぱくぱく食いつくのではないでしょうか。
類い稀なる社交家たるゆえんでしょう。
ではまた来年のコメントをお待ちしております(笑)

Posted Time: 06/11/17 23:21

(もしよろしければ)コメントを御記入ください。
なお、御記入頂いたメールアドレスは公開されません。




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)