March 12, 2007
「去年の桜」
Category : 読書(他人の褌)
ネットの文章で、泣いたり、笑ったりということは数多くあるが、
鳥肌が立った経験は久しくなかった。
この、「去年の桜」という文章である。
その奔流のような文章に呑まれた。
最後には、車窓からの桜咲き乱れる光景が確かに見えた。
死を身近に感じ、這いつくばりながら
世界の中の自分の立ち位置を必死で模索し続け、
そして絶望に近い地平の果て、得ることのできた肯定には、
普通では持ち得ない大きな力が宿っている。
去年の春、坂本龍馬の墓から見下ろした桜を、今年も見にいくことができる。これ以上の幸福があるだろうか。死ななくて良かった、生き延びてこれてよかった。
煌めく宝石が既に手の届く範囲にあるらしいことは、
なんとなく感じることができる。
しかし、私にはその反射する光の、
ほんの僅かな断片しか見えていないようだ。
私も桜咲く頃、坂本龍馬の墓に参り、
同じ風景を見ようと思う。
もうすぐ満開の桜を見ることができる。
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